スクラッチとは?
テレビや人づてにデュクデュク、ズクズク、キュッキュッ(この辺の擬音は人による笑)などと聞いたことはあると思いますがスクラッチとは一体なんなのでしょうか?
こんな音です↓
簡単な歴史
「スクラッチ」の歴史を語ると長くなりますので簡単にいうとある青年が音が鳴る状態のレコードを動かした時に、たまたま出た音を聴いて「何これ!?新しい!良いじゃん!」と思い、友人を介して広まり、GrandMixer DXT※1がグラミー賞のステージで披露したことで世界中に広まったものです。
レコードに馴染みのある世代の人は少ないと思いますが、レコードは繊細なものなので当時GrandMixer DXTの真似をして針を壊してしまった若者が多かったようです。そして段々とスクラッチをしていっても壊れにくい針や、スクラッチ音を出す様に操作がしやすくなった機材が開発されて現在に至るといったような感じです。
そんなこんなで機材が発達して単なるパーカッション的な位置づけの音だったものが次第に演奏出来る様なものとして成長し、徐々にターンテーブルだけで音を奏でる人たちが出始めます。その新たなジャンルの音楽を「Turntablism(ターンテーブリズム)」と呼び、現代に至るまで様々な形に変化させ成長を続けている。
なのでスクラッチとは...
ターンテーブルの奏法の一つと考えて下さい。
ターンテーブルはCDプレーヤーなどと同じく再生機器ですが、それを楽器として扱うって所にターンテーブリズムの美学がある!
このサイトScratch備忘録ではその奏法を紹介しています。
よくある質問として
スクラッチにはどんな音源を使えば良いんですか?
ただ基本的には何の音でやってもスクラッチはスクラッチなので細かくこの音じゃないといけないということはないです。
そのスクラッチしたい音でどういう奏法をするのかが聞こえがいいかってだけなんです。
僕、コントローラーなんですがスクラッチ出来ますか?
っていう質問もよく来ますが...
コントローラーでもCDJでも音を触って変化させたならそれはスクラッチだ!!!!
ただ覚えておいて欲しいのがスクラッチはアナログターンテーブルで生まれた奏法なので、デジタルのCDJやコントローラーでは出来ない技もあるんです。
それは何故か説明するとあと1000字くらいかかるので割愛しますが、安心して下さい。初級編の技は全部デジタルで出来ます。
しかし、奏法が難しくなるにつれて出来ない技も出てくるってことです。
参考までに
CDJでスクラッチしてみた動画
CDJでのスクラッチはかなりしやすい。ジャグリングは難しい。
コントローラーでスクラッチしてみた動画
スクラッチもジャグリングもしにくい。このモデルではJOGの操作感もいまいちで、フェーダーの切れ具合も微妙なのでスクラッチしにくかったですが後継機では改善されてるかもですね。
なるべく初心者にもわかりやすく音声、動画、画像などで紹介していくつもりでいますので短期的に1、2ヶ月練習して「出来ないやめる。メルカリで機材売るわ。」と簡単に諦めずに長期的に練習に励んで頂けたらなと思っています。みんなその辛さを乗り越えてスクラッチが出来る様になったんです。質問とか聞きたいことがあったら動画のコメント欄にでもコメント下さい。
ちなみにジャグリングはコントローラー、CDJ共にめちゃくちゃ難しいです。
それではまた!!